ななこです。
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映画「サヨナライツカ」
原作:辻仁成
監督:イ・ジェハン
主演:中山美穂
共演:西島秀俊、石田ゆり子
あらすじ
1975年のバンコク、ひとり自由気ままに暮らす沓子(とうこ・みぽりん)は、日本から赴任してきたエリートビジネスマンの豊(西島秀俊)に出会う。
激しく惹かれ合う2人だったが、豊には日本で彼の帰りを待つ婚約者がいた。
うん、
あらすじだけ読むと、
あらん、
よくある恋愛ストーリーよね~
遊びのつもりが本気になるんでしょ~
狂おしい別れが待っているんでしょ~
と言ってしまうには、
実はこれ、
あまりに惜しいラブストーリーなんです!!
匂うようないい女・みぽりん
私にとっての永遠のいい女。
それは
「ナオミ」
文豪 谷崎潤一郎の小説「痴人の愛」に登場する15歳の少女。
陰鬱(いんうつ)で無口な少女ナオミは、
その幼さゆえの儚さと妖艶さで主人公の心をつかんでいく。
当時、高校生だった私は、ナオミ様にどれだけ憧れたかしれません。
(もちろん、似ても似つかない)
そのナオミの数年後なのでは?と思わせるほどの
妖艶さと儚さをもつのが、
「サヨナライツカ」の主人公 とうこ様なのです!
「会えば会うほどもっと会いたくなる。
あの女、おかしくなりそうだ」
西島さんのセリフです。
周囲が息をのむほどの圧倒的な美しさ。
狂おしく匂う色気。
恋心をすべて見透かしてしまうほどの、大きくうるんだ瞳。
どこか影のある笑顔。
すこしエキゾチックなお顔立ちのみぽりん以外には、この役は考えらえない、というほど、
美しくはまっていらっしゃいました。
この美しさだけでも、一見の価値あり!!
それが「サヨナライツカ」です!!
(なぜかどや顔)
しかし、もちろん、
「サヨナライツカ」は、それだけでは終わりません。
えっ!みぽりんがここまでやる!?という濃厚なラブシーン
はっきり言おう。
私はラブシーンが大好物である。
それも、
とんでもなく美しい男女の
濃厚なラブシーンが。
肝心なところは見えそうで見えない(笑)くらいの
カメラアングルが好き。
そこは隠して欲しいの。
だって記憶がそれ一色になってしまうから(笑)
この「サヨナライツカ」のみぽりんのベッドシーンの色気と美しさは、
ちょっと人気が出てきたくらいの若い女優さんや
知性という言葉が不似合いな女優さんには出せない、
まさに、
「あの女、観れば観るほど観たくなる」なのだ。
知性を感じさせる女性からこそ、
そして、
その知性を獣のようにかなぐり捨てているからこそ
ラブシーンは美しいのである。
と、
私のエロがばれかけたところで、
話は少し変わります!
学生時代、
中山美穂さんに憧れてやまなかった私は、
みぽりんのラジオ「PS. I love you.」を毎週楽しみに聴いていました。
でもね、
ラジオなのに、
間をとりながら、言葉を選んでゆっくりゆっくり話すの。
放送事故か!?ってくらい!
でも、
やっとのことで語りかける言葉は
とても素直で聡明で、そして、とても正直でいらっしゃいました。
忘れもしません。
ある日、みぽりんがラジオで、
ファンの方からのお手紙を読み上げました。
たしか、こんな内容だったと記憶しています。
『私はみぽりんの歌が大好きです。
でも、カラオケで歌いにくいので、もっと歌いやすい曲を出してください』
数秒置いたあと、
みぽりんはゆっくりと、でも、ハッキリと、こう答えました。
「私、だれでも歌える歌は歌いたくありません」
あなたは人生の最期にだれを思い出しますか。
「サヨナライツカ」のなかに、
西島さんのこんなセリフがあります。
「きみは死ぬ間際に
愛したことを思い出す?
愛されたことを思い出す?」
観ている側にも問いかけるこのセリフ。
あなたはいかがですか。
私は・・・
愛したことかもしれません。
みぽりん、
あなたは人生の最期に
愛したことを思い出したのかな。
それとも、愛されたことを思い出したのかな。
みぽりんはこの世にはいないけれど、
でも、みぽりんの作品はずっと残り続けるのだろう。
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