30代 彼なし!お金なし!仕事なし!
33歳当時、一人暮らし。
彼、お金、仕事。
私は何ももっていませんでした。
周囲はどんどん結婚し、いつしか話題の中心は子どもの話。
「まさみんは、最近恋愛どう?」と振られても、
彼すらいない私は答えようがありません。
「聞くぐらいなら誰か紹介してよ」
そう心で思いながら、
「今はいないけど、毎日楽しくやってる」と充実をアピール。
次第に結婚している友人に会うことも憂鬱になり、
距離をおくようになりました。
その年のクリスマス。
特に予定のなかった私は、コンビニで買い物に行こうと思い、
犬を連れて出かけました。
クリスマスで華やぐ店内に入ったとき、
私は、自分が一人であること、孤独であることを思い知り、
帰り道に悲しさで泣きました。
そして、誓いました。
「私は34歳で結婚する」
「私は必ず幸せになる」
ここから、私の本当の意味での婚活がスタートしました。
同僚からのイタイひと言
都内の女子大を卒業し就職。
彼もいて、それなりに楽しく20代を過ごしていましたが、
28歳、当時お付き合いしていた彼と別れを選びました。
出会いは数!と思った私は、
まずは、合コン、パーティーに参加を開始。
精を出すうちに、出会いの場所で一番人気になるテクニックがわかりました。
そこからは面白いようにモテ始め、
次第に、真剣な出会いを求めることよりも、
合コンで人気を得て、デートのお誘いをいただくことに
楽しみを見出すようになりました。
が、気づけば33歳。
だんだんとそれに陰りが出始めたことに
私は、まだ気がついていませんでした。
今思えば、30代になっても20代の意識を引きずる
イタイ女性になっていたのです。
そんな私をみかねた同僚からのある言葉に
私は大きなショックをうけました。
「はっきり言って。
私、あなたと25歳の女性の違いがわからない。
自分が男性なら、25歳を選ぶ。」
婚活のスタート地点に立つ
ショックでした。
私は、自分がいつの間にかキリギリスになっていることに
全く気が付かなかったのです。
すっかり自信を失った私は、
「お墓参り」に行くことを思い立ちました。
自分の存在が本当にこの世の中で必要なのか、その自信すら失ってしまったからです。
お墓は島根の山奥。
季節は冬。
「でも、とにかく行こう!」
お金がなかった私は、飛行機代は、ブランド品を売って工面しました。
お墓の前で感じたこと
お墓を清め、手を合わせていると、
なぜか涙がポロポロこぼれていきます。
「素直になられたんですね」
住職さんがそう声をかけてくださいました。
お墓に手を合わせると、自分の気持ちが溶けていくことを感じました。
命をつないでくれたご先祖様、
これまで育ててくれた両親、
自分の固い鎧がどんどんはがれていくような、
そんな気持ちでした。
そして、今生きていることへの感謝があふれ、ただただ涙がとまりませんでした。
本当のことを言うと、
命への感謝の気持ちをもったのはこのときが初めてでした。
自分を大切にして生きよう
私は幸せになろう
そう決意しました。
そしてお墓に向かい、心の中でお伝えしました。
「人性をともに歩む男性と出会えるようにがんばります。
どうか私が本当にその男性を出会ったとき、この人だ!を
気づくことができるよう、お導きください。」
その半年後に彼(夫)に出逢ったとき、
この人だ!
と、こわいぐらい直観で確信しました。
世界でたったひとりの「わたし」のために
このお墓参りを境に、自分の中で何かが変わりました。
それは、両親への感謝の気持ちです。
地球上の何十億人分の中で二人が出逢い、自分の命がある。
そんな気が遠くなるような確率で生まれた私。
誰のためでもなく、
世界でたった一人の私のために、
私は幸せになられなければならない。
ううん。違う。
実は、私は今でも幸せなんだ。。。
衣食住があり、離れているけど家族がいる。
友人もいる。愛犬 もいる。。。
そんな当たり前のことにようやく気が付きつきました。
と同時に、親に抱いていた『わだかまり』のようなものもゆっくり溶け始めました。
思えば、それまで私が結婚したかった理由は、
・年齢的にそろそろまずい
・負け犬と見られるのはイヤ
・周りもみんな結婚しているし
・会社での酒の肴になるのはごめん
そんな他人目線の理由。
加えて、男性へは、収入、会社、ステータス、見た目、趣味が合う、など、表面的な条件をいつも求めていました。
しかしこの気づきをきっかけに、
結婚相手として男性を見る目に変化が。
「心から信頼できる男性」と
人性を共に歩んでいきたい。
それが結婚相手への最も大切であり、唯一の条件になりました。
人生を逆算する
お墓参りから帰り、
真剣に結婚すると決意した私がまず行ったこと。
それは、人生を逆算して考える方法でした。
34歳で結婚
(ということは、結婚式準備に1年かかるとして)
↓
33歳でプロポーズ
(ここまでのお付き合い期間は短くとも半年必要だから)
↓
33歳の前半で出逢う
(あと半年時間がある)
↓
32歳9カ月の今、できることは?
(行動あるのみ!)
今までのように、合コンや出会いの場に行くことはやめました。
まずは自分の理想の男性をイメージし、
『自分がその理想の男性ならどんな女性を選ぶだろう』と、考えたのです。
彼がいない今の自分が出来ることは
「理想の男性が選ぶ女性像に近づく努力をすること」
だと考えました。
【彼の理想の女性と毎日を過ごす】
このことを意識することで、まず自分の心にも変化が起き始めました。
自分は今までなんて傲慢だったんだろう、
男性を条件で見て本当のその人を
見ようとしていなかったのではないか。
自分の内側が変わり始めるころ、行動が変わりました。
すると少しずつ、周囲が変わってきました。
疎遠になっていた友人から連絡が入ったり、新しく出会いを呼び込んでくれる友人と知りあったり、
仕事でチャンスがめぐってきたり。
ついに、理想の男性と出会う!
お墓参りから半年後、
私は理想の男性と出会いました。
7歳年下の彼は、まさに思い描いていた、
私にとって心から信頼できる理想の男性でした。
そして出会いから半年後のクリスマスにプロポーズ。
また、この頃、役員秘書の仕事もつかんでいました。
私は、30代・彼なし・お金なし・仕事なしから理想の結婚にたどりつきました。
どれだけの涙を流したのかは、そばにいてくれていた愛犬がよく知っているかもしれません。
そしてわかったこと。
それは、婚活は、
出会いの数を増やすことでもなければ、
生存競争でもない!ということ。
たくさん遠回りしてきました。
それと同時にこんなことがわかりました。
それは「本当の婚活が存在する」ということです。
そして、その秘訣は、
大切な男性からずっと愛される結婚へとつながります。
もうす結婚20年(びっくり!)。
楽しいことも苦しいことも分かち合える夫という存在が、どれだけの力をくれているかわかりません。
人生の旅立ちとき、
『出逢えってくれてありがとう』
そう心から想う相手に出逢えたことを感謝しています。
そんな私だから伝えられること、それは、
結婚への扉は、ほんの少しの勇気から始まります。
「愛し愛される彼と出会って結婚する」
そう決心したあなたを、ちょっと先行く人生の先輩として心から応援いたします。
ななこ
コメント